• テーラメイドな鍼灸を目指して

感染症予防・抵抗力増進を期待して行う、お灸のご要望について

ご注意:当院は、反ワクチン、反マスクのスタンスはとっておりません。感染症について現代医学における予防医学と治療が優先されるべきというスタンスをとっております。

足三里などのお灸が、感染抵抗力をあげるという情報から、感染予防・重症化抑制を目的としたお灸施術(養生灸)の相談をお受けすることがあります。基礎および臨床研究の情報、古人の経験、言い伝えからは、何らかの有益性がある可能性は、想像できます。

当院では、お灸による予防効果について保証することは厳しいですが、安心材料の一つとしての提供は、承ります。(感染されている場合の対応ではございません。)

初回については、初回料の1000円と施術料1200円、そして材料代100~200円、計2300~2400円(所要時間30分程度)、二回目からは15分程度で1300~1400円でのご提供となります。ただし、養生灸ですので特定の症状に対する治療は行いませんので、ご理解をお願い致します。一度、施術を受けて頂いた患者様につきましては、灸点をお付けさせていただきまして、自宅灸の指導を承ります。

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お灸で、感染症に対する抵抗力を増進させる可能性については、結核に感染したウサギに対するお灸の効果を研究して医学博士となった医師、原志免太郎先生(1882‐1991)の研究をよりどころにして話されているのをよく見かけます。原先生は、ご自身でお灸をされ108歳の天寿を全うされました。

2001年に山下らが報告した論文では、有益性は明らかでないが直接灸によって一過性に CD4/CD8 比が有意に増加し、免疫系に作用していることは分かっています。

2018年にHood Ahmed Ibandaらウガンダのマケレレ大学とモクサアフリカの研究グループは、結核患者に対する足三里への自己灸とお薬、お薬のみの群で比較した結果、お灸をしていた人たちの方がお薬の反応が早かったと報告しています。

また、お灸施術によって生産される熱ショックタンパクが、健康増進や免疫に関与している可能性はあります。

・Hitoshi Yamashita, Yoshitoshi Ichiman, and Yasuo Tanno.Changes in Peripheral Lymphocyte Subpopulations After Direct Moxibustion. Am. J. Chin. Med. 29(2), 227-235, 2001
・Hood Ahmed Ibanda, Frank Mubiru, Rogers Musiba, Sachiko Itaya, Jenny Craig, Merlin Young,Paul Waako: A randomised clinical trial investigating potential efficacy and comparative safety.European Journal of Integrative Medicine
Volume 20, Pages 90-97, 2018