非侵襲的な、いわゆる「刺さない鍼」が存在することはあまり認知されてないみたいで、見出しみたいなことを良く言われます。
現在、日本の鍼灸師に最も使われている鍼、一般の方が鍼だと思っているものは、「毫鍼」(ごうしん)と言います。「鍼」(はり)に種類がある事をお話しすると、「刺すからはりじゃないのですか?」と言われてたこともあります。
さて、「鍼」って何種類あるんでしょうか
最も古いしっかりした鍼の規格は漢の時代に書かれた『霊枢』という本に記載されている「九鍼」です。ほとんどの鍼は九つの鍼のうちのどれかの子孫だと私は考えているので、「大まかに9種類ある」と話しています。
九つの鍼で2つは、明らかに非侵襲性です。刺しませんし、刺さりません。(笑)
下の写真は圓鍼(えんしん)と呼ばれている刺さない鍼で、筋の上や筋と筋の間に押し当てて擦って使う、筋のコリや痛みを治療する専門の>鍼です。当院では、私が古い鍼の形を再現して制作したものを使っています。うちで一番人気の売れっ子で大活躍しています。(私の一押しは、別の鍼です(笑))。