• テーラメイドな鍼灸を目指して

屋号について

養徳の言葉は、『老子』第51章の冒頭にある「道これを生じ、徳これを畜う(養う)。」から持ってきました。

「道」は、宇宙自然の普遍的法則です、『老子』第4章では「淵として万物の宗に似たり」とあり、万物のすべてが出てくる大本であろうかと説かれています。(「似たり」は断定を避ける表現です)文中の「徳」は「道」の持つ万物を生み変化させる働きのことです。

東洋医学の本質は、陰陽とよばれる大宇宙の法則(それは小宇宙である人も支配している)にあり、それに従って人の心身の調和をはかり病の予防と治療にあたることにあると思います。鍼灸は、体の機能を調整して(バランスをとって)自然治癒力を引き出す治療法と言われることがあります。これは、まさに『老子』でいうところの「養徳」にあたるのではないか、そして人の陰陽(道)の調整は我々が生きている世界、宇宙自然の調整にもつながるのではないか、そしてそんな仕事をしたいな、そのような思いからくるワクワク感から、屋号として「養徳」を選びました。