• テーラメイドな鍼灸を目指して

更年期障害と鍼灸

東洋医学では、更年期障害は「腎」のツボを使用して治療されてきました。
卵巣摘出ラット(閉経モデル)を用いた研究では、腰部の「腎兪」と呼ばれる経穴への鍼治療により、骨吸収マーカーNTxが抑制され、骨の分解が緩和されること、同時にエストラジオール減少によって引き起こされる肥満も抑制されました。さらに継続的な腎兪への鍼治療はエストラジオールを上昇させました。(卵巣外でのエストロゲン合成賦活)
従来より腎兪は、泌尿器、生殖器、骨関連の症状に使用されているツボで、ヒトでの応用が期待されます。

足にある「三陰交」というツボも「腎」と関連するツボで、更年期うつに効果がある可能性があります。➡ 更年期うつについては、こちらを

Takeda A, Koike T, Urata S, Ishida T, Oshida Y,Effect of acupuncture of Shenshu (BL 23) on the bones of ovariectomized rats , J Tradit Chin Med, 2018;38(1):54-64.