• テーラメイドな鍼灸を目指して

中医学における腰痛発症モデル

  • 2019年2月21日

 

 中医学では、痛みの症状は気血の停滞か栄養不足というとても単純な概念で解釈しています。
「不通則痛、不栄則痛」
ということで、鍼を使って循環改善をしよう、めぐらすものが足りなければ鍼やお灸でそれが増えるように体を調えよう!というのが単純な伝統的な鍼灸治療の考え方です。

用語について(今風に書いています。)

経脈:臓腑(内臓)と体表、各器官をつなぎ、栄養し機能調節を行うためのシステム 伝統的には気血が流れているとしています。

筋脈:今でいう筋に対応しています。経脈により管理栄養されています。経脈との対応で、経筋というシステム概念があります。

内邪:中医学の「邪」は、病気の原因のことです。何らかの原因で体の中で作られる病気の原因を内邪と呼んでいます。

気 :人体の気については、形が持つ「機能」と考えるのが、現代人には一番しっくりくるかと思います。現代中医学では生命を営むために必要な「物質」と仮定しています。

血 :気が「機能」なら、血はそれを発現させるために必要な「燃料であり栄養」です。イメージとしては現在の「血液」とあまり変わらないと思います。現代中医学では「気は血の帥であり、血は気の母である。」と説いています。

精 :現代中医学では気と血の材料となっています。食物から得られた質の良いエッセンスという感じでしょうか。